ボーダーシャツやスナップボタンのカーディガンで人気のファッションブランド、agnes b.（アニエスベー）。デザイナーのアニエスベーは大の映画好きで、クエンティン・タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』やデヴィッド・リンチ監督の『マルホランド・ドライブ』などの作品で衣装デザインも手がけています。

そんなアニエスベーが、本名のアニエス・トゥルブレ名義で初監督を務めた映画『わたしの名前は…』がいよいよ公開されます。映画を中心に、音楽や美術など様々なフレンチカルチャーを日本にも伝えてくれたアニエスが映画を作ったら…それはもう期待せずにはいられません！

家出した12歳のフランス人少女とスコットランド人のトラック運転手。お互いの事情も知らず、言葉の通じない2人がひととき心を交わすロードムービーです。10年以上前に新聞で読んだ事件をきっかけに、アニエスベー自身が脚本も書いています。

洋服を仕立てるように様々な素材を組み合わせ、色のセンスはもちろん、撮影や編集も楽しさが溢れています。物語のラストは残酷な現実を伴い、これもまたフランス人らしいところ。ぜひ、映画好きだけでなく、アニエスベーの洋服が好きな方にも楽しんでほしい作品です。

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