地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、神戸市東灘区の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

神戸市東灘区の地域情報サイト「まいぷれ」

元町映画館☆特集

ひつじ村の兄弟

40年ぶりの二人乗り 秘密の羊が導く先は…

(c)2015 Netop Films,Hark Kvikmyndagerd,Profile Pictures
(c)2015 Netop Films,Hark Kvikmyndagerd,Profile Pictures
ひつじ村の兄弟

舞台はアイスランド。緑がいっぱいに広がるそこで暮らす兄弟グミーとキディーが今回の主役。もちろんひつじも。

彼らはひつじにも負けないくらいのモジャモジャヒゲと髪の毛をもつ。ザ・北欧の羊飼い。60歳を超えた彼らは自分たちが心を込めて育てたひつじの品評会で自慢のひつじを披露することが楽しみ。
彼らは超がつくほど仲が悪い。会話しない期間、なんと40年!
しかし、キディーのひつじが疫病に侵されたことがきっかけで彼らは協力することを余儀なくされる。保健所が村のひつじを全て殺処分することが決定した中で、自分たちのひつじを守るために彼らが取った行動とは!?

原題はその名も『RAMS』そのまま!
何よりこの映画は第68回カンヌ国際映画祭で「ある視点部門」を受賞しています。この賞を受賞した作品に外れなしです。

愛らしいひつじ。最初はかわいらしく、並んでいるところを見ると本当に癒されます。しかしそこに兄弟が絡んでくると話はどんどんと現実さを増します。ひつじをめぐって、いや、そこまでするか!というほどの兄弟喧嘩。ひつじへの愛情がそれほど彼らにはあるってことなんです。ひつじは彼らにとって子ども同然。それがいきなり、殺処分なんて、ひどい!と思いますが、現実は厳しいもの。

会話できないひつじの動きもこの作品の見所、兄弟によって追い回されるひつじたち。そんなひつじによって兄弟の仲も修復されていきます。やっぱり血は争えないということでしょうか。優秀な血統のひつじを守るために、血のつながった兄弟が助けあう。

好きなもののために現実と向き合い助け合う。人間ドラマはよく聞きますが、ひつじの演技も必見です。モフモフだけじゃなく、走ることもできるんです。監督曰く「動物役者への賞があれば、今作のひつじ達は多くのトロフィーを持って帰るよ」と言いました。あっぱれひつじ。

『ひつじ村の兄弟』
2/13(土)~3/4(金)まで公開予定
毎週火曜日はレディースデー(¥1100)