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元町映画館☆特集

キッズ・リターン

青春映画の金字塔! 言わずと知れた”世界のキタノ”、6作目の監督作品。

恐らく、初!!
スポーツ映画だけを集めた映画祭「神戸スポーツ映画祭!」開催中!
そんな映画祭で上映しているこちらの作品を紹介!

青春映画の金字塔。北野武監督
『キッズ・リターン』

言わずと知れた”世界のキタノ”、北野武、6作目となる監督作品。

いつも一緒にいるマサルとシンジ。シンジはマサルに憧れ、カツアゲの最中にであった出来事から2人でボクシングを始める。しかし才能があるのはマサルではなくシンジであった。その現実を受け止め、マサルはボクシングを辞め、シンジは黙々と練習し、上達していく。

シンジ役には当時新人の安藤政信。マサル役には金子賢。
なぜボクシングに打ち込むのか。ここまで自分を連れてきてくれたマサルに逢うためではないか。続けていればまた逢える。

若さ故に無鉄砲なマサル。冒頭の学校の校庭で二人乗りをする。どこへ行くこともなくペダルを漕ぐ。授業を受けている学生に向けて文句を言う。そしてそれを上から諭す教師役の森本レオ。この時間が最高だ。

若者が持つ思春期、青年期が持つ独特の倦怠感と大人との関係。校舎とグランドを結ぶものは何もないが視線と場面の切り返しだけでそれぞれの持つ感情を表現している。
簡単だけど、凄い!

マサルとシンジの関係も時間が経つにつれて変化していく。自転車の乗り方、でも絶対に変わらないのはシンジがマサルを見る目だ。常にシンジの目はキラキラしている。

17.18歳でその人の人生を左右させるような出来事が本作ではいろんなところで散りばめられている。恋愛、就職、夢もそうだ。様々な想いを抱えた若者とは対照的に、脇を固める、大人たち、石橋凌、森本レオ、モロ師岡の言葉に打ちのめされる。「お前、コレもっていってこい」「昔、俺は強かったんだよ」

わかりっこない、先のことなんて。
若いから何でもできると人は言うけど、現実は着実に近づいている。

映画館でフィルム上映で見れる幸せ。
残りは、2/24(水)16:00の回のみ。
毎週水曜日はメンズデー(¥1100)

神戸スポーツ映画祭!公式サイト