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元町映画館☆特集

奇跡の教室

落ちこぼれのクラスを救ったある授業

奇跡の教室

どこにでもある問題児クラスに立ち向かった先生とその生徒の話。日本で言えば『金八先生』『さわやかさ3組』『女王の教室』を思い出す。

本作は実話だ。「フランス=花の都・パリ」のようなイメージとは程遠い、社会派ドラマに仕上がっている。

あらすじ
フランスのある落ちこぼれクラスに一人の女教師が赴任した。その女性はアンヌ・ゲゲン。様々な人種、宗教を持つ生徒を前にして彼女は困惑もせずに真っ向勝負で向かっていく。周りの教師がクラスのことを落ちこぼれ言おうがお構いなし。自分たちのことを卑下せず諦めない情熱的なアンヌの姿を見て生徒の心境は日々変化していった。そしてある日、アンヌは生徒たちにある提案をする。それは「アウシュビッツ」をテーマにした全国歴史コンクールに出場することだった…。

冒頭、ある女子生徒が教師とスカーフを校内で着用するかしないかの押し問答から始まる。その学校ではスカーフを巻くことを禁じられているらしくそれが問題になっているようだ。卒業はしたが校風を守っていないので卒業証明書をその格好で渡すことはできない。言っていることは正しいが、いまいちはっきりしない。本作ではそのような「歴史に対する考え方、捉え方」に対する小さなわだかまりが多く出てくる。宗教による名前の変化、差別用語など。一秒たりとも見逃せない。

そして本作の肝であるアウシュビッツ強制収容所のレオン・ズィゲルが出てきてから物語は一気に加速する。彼が収監されたのは生徒と同じくらいの年代で、そこで起きた惨劇、家族、友人との別れなど赤裸々に語る。涙を流す生徒もいれば真っ直ぐに彼の言葉に耳を傾ける生徒など。それだけでも見応えがある。いらないものは何一つない。

アンヌはひたすら生徒の可能性を信じている。生徒に対して決めつけた指示はしない。始めはふざけていた生徒もコンクールのために自分の時間を使うところも生徒の成長も感じとれる。アンヌはそれを見逃さない。常に前進、ステップアップを生徒たちにさせる。立ち止まることはあっても後退はしない。

様々な人種が住むのがフランスという国。小さな教室の中で大きなテーマに挑戦することは簡単なことではありません。しかし、フランスは自由・平等・友愛の国。困難が起きても支え合い、ふざけていた生徒も後にそれを良いタイミングで活きてくる。少しできすぎな展開もありつつ、最後の審査発表では鳥肌。
私もあんな青春時代送りたかったな。これは奇跡ではなくて一人一人が現実に向かいあって努力した結果なんだろう。映画好きだけでなく、親御さんにもぜひ見てもらいたい作品。

『奇跡の教室』
11/12(土)~11/18(金)
12:10~
11/19(土)~11/25(金)
14:10~
11/26(土)~12/2(金)
10:30~
※毎週火曜日レディースデー(¥1100)