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元町映画館☆特集

ハローグッバイ

正反対な2人の少女が織り成す青春ドラマ

はるか遠い昔に経験した“青春時代”。あっという間に過ぎ去って今、考えてみるとなんてどうでも良いことで悩んでいたんだと思い返すその貴重な時間。学園モノと呼ばれる映画、ドラマは見てきましたが本作は学園モノと簡単に片付けられない人生で最も大切な期間かもしれない「青春」を映像化した傑作です。


あらすじ
それは高校2年生の夏。ある学校のクラスメイトである人気者のはづきといつも一人ぼっちの優等生葵。同じクラスにいながら学校生活を送る二人はともに悩みを抱えていた。元カレの子どもを妊娠したかもしれないと不安に駆られるはづき。寂しさを紛らわすために万引きを繰り返す。そんな悩みを抱える二人は偶然、認知症のあばあさんと出会いある手伝いをすることに…。それは想いを伝えきれなかった初恋の人にラブレターを渡しに行くということだった…。


驚きなのはこれを撮ったのがまず男性の菊地健雄監督。学校生活は送っていても本作のようなみずみずしい演出は絶対できないでしょう。わずか90分の間に二人の微妙な心の成長が描かれています。


そして繰り返される「友達って何ですか?」というキャッチコピー。10代から遠のいていくうちに薄くなるその定義。高校時代は「友達」って言葉を意識しながら、いや無意識に暮らしていたかもしれない。交わることのなかった学生同士が仲良くなっていくサクセスストーリーではなく、友達になれるかもしれないでもあと一歩が届かない…そんな微妙な関係を映像化した、もう一度言います「傑作」です。


また、はづきと葵の関係を変化させるおばあさん役のもたいまさこさんが素晴らしい。痴呆症ということもあり、二人を見た翌日には彼女たちの存在を忘れている。それによって二人が次に何をすべきかが自然と方向性が決まっても行くのですが、この人が間にいるだけで作品に安定感が生まれる。話に一本筋が通っているように思える。存在感という言葉がもたいさんには最も似合います。


3人ともがしたいこと、感情に微妙な波風が立っていてそれをどう穏やかな波に戻すのか。それぞれの気持ちの行き場は交わるのか。


二人が最後にどんな表情で言葉でお別れをするのか。青空の下で生まれた新しい関係の行く末が楽しみで仕方ありません。

ぜひご覧ください。

『ハローグッバイ』

上映期間 9/16(土)~10/1(日)
上映時間はこちらから