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元町映画館☆特集

ドゥミとヴァルダ、幸福についての5つの物語

フランスの魅力がぎゅっと詰まった特集上映開催

最近、フランス映画が続いております。前回はフランス・パリを舞台にしたコメディ映画。そして今回は1960年から2015年までフランスの魅力がぎゅっと詰まったおしゃれで甘美な名作たちを一挙上映します。

今回の特集上映はジャック・ドゥミとアニエス・ヴァルダ夫妻が監督した作品を上映。ヌーヴェルヴァーグという時代を作った偉大な映画作家二人の作品はどれも名作揃い。その中でも今回は『天使の入江』をご紹介。

あらすじ
パリの銀行で働く、高身長、顔立ち最高のイケメン、ジャンはいつも退屈な顔をして仕事をしていた。しかし友人に誘われたギャンブルで大勝ちした彼は仕事をやめて、南仏のニースへ身を移す。そこのギャンブルでも大勝ちを狙う彼はある日、ブロンド美女のジャッキーに出会い、意気投合するが…。

1963年の作品、モノクロの中でも映えるジャッキー役のジャンヌ・モロー。今年惜しくも亡くなったフランスの大女優でもある彼女をスクリーンで見るだけでも一見の価値あり。

二人が出会うギャンブルの場にはスーツを来たいかにも金持ち、富裕層が金を賭けて、酒を飲み、タバコを吸う。その中に紛れるジャンの頼りないこと。ビギナーズラックで儲けた運を使い果たし帰ろうとしたその時に出会う一番の幸運がジャッキーという女性。こんな美人がいたら故郷に帰ることも延長してしまうのも頷ける。

そしてドツボにはまっていくのがギャンブルの恐ろしさ。作中に何度も出てくるギャンブルのルーレット。数字を当てるだけで大金、場合によっては外せば大損。歌手のZARDも「運命のルーレット廻して アレコレ深く考えるのは Mystery」というだけあり、何が出るかは運まかせ。稼いでは負けて私物を売っての繰り返し。でもこんな堕落した内容でも美男美女だから見ていて画面に映えるんですね。ビジュアルって本当に大切です。次第に自分の住むマンションの金にさえ手をつけて故郷に帰ることもできなくなる二人にギャンブルの神様は微笑むのか、二人の愛は成就するのか。ニースの照りつける太陽の中、数字に人生を賭ける男女の姿。フランスだから絵になります。60年代独特の西洋の人の余裕さが天才ミシェル・ルグランの音楽とともに映し出されています。

私がこの映画から学んだものはお金がやりとりされる場所で近く美人には気をつけろということ。実際のジャンヌ・モローはすっごい良い人だったようですが映画の中でここまで男をコロッとさせる魅力は本当に唯一無二。実際にあったら騙される自分に1万円かけます。