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元町映画館☆特集

成り上がりエンタテイメント『ザ・キング』

ケンカ大好きな不良少年が韓国のトップになるために持てる力全てを使い切る。その姿はまさに暴君。

ケンカ大好きな不良少年が韓国のトップになるために持てる力全てを使い切る。その姿はまさに暴君。果たして彼が迎える最期とは。

韓国映画。権力に寄り添って生きる人たちをかなり現実に合せて描いた本作。眼に見えない権力を暴力や人へのふるまいで可視化する。いやぁ容赦ないですがこの国の映画は。絶対日本じゃ映せない映像とかちらほらと出てくる。舞台が韓国大統領選ということで時の大統領だった人たちの当時のニュースも挟むからよりリアルに感じる。

光と影を徹底的に描いているので観ているこっちもどっちに味方をしようか迷ってしまう。怒涛の展開を支えているのは主演のチョ・インソンとチョン・ウソンの演技の巧さ。彼らじゃないと本作は成り立たないだろう。
特に本作冒頭のチョン・ウソンの登場シーン。一方的に独自の「正義感」や「権力」に対する考えかた語られる。まさに王者の貫禄。「権力に寄り添わなかった奴がどうなったか、知っているか?」。圧倒的な姿を前にして新人検事であるチョ・インソンは「正論過ぎて、何も言えない」と語る。そして権力に初めて屈するのだ。事実は本当に残酷だ。この作品の一番の見所でもあり、この作品のすべてが詰まっていると言っても過言ではない。

検事と政治の世界を描いた本作だが、実際、こんな権力への追随はどんな組織でもあるんじゃないだろうか。成功のために何かを犠牲にする。まずはトップの席を取りにいく。これはどこの会社、社会でもあるのではないだろうか。

そして怒涛の後半戦は前半戦の布石を一気に回収していく。残り30分でどうやって処理するんだと思うシーンは多々あったが、まとめ方も巧い。この監督の手腕が光る。

そしてエンタメというだけあって、笑わせてくれるところもばっちりご用意。大音量の中、ノリノリで踊る検事たち。こんな大人たちが裏では悪いことばっかりなんだと思うとちょっと人間不信になりそうだ。

ちっさい伏線や一つ一つの言葉が終盤どどどっと回収されるのも魅力です。最期まで飽きずに観る事ができます。私ももっと勉強しておけばよかった!!
『ザ・キング』
(監督:ハン・ジェリム/2017年/韓国/134分)
上映スケジュール
4/14(土)~4/20(金)10:30~
4/21(土)~4/27(金)19:10~