元町映画館☆特集
傷つくことを恐れながらも前に、前に進む。人間はこうでなくっちゃ。
イタリアの名匠シルヴィオ・ソルディーニ監督「みること」「みえること」の意味を説いた野心作。イタリア・ローマ、プレイボーイの広告マン、テオはオステオパシー/技術者の盲目の女性エマに心惹かれる。傷つくことを恐れながらも前に、前に進む。人間はこうでなくっちゃ。
イタリア独特の軽さ、プレイボーイ感はこの映画にもあります。
でもどこだか、監督の性格がチラホラ。人を丁寧に撮りたい。
盲目の女性から観た、イタリア、世界を描こうとする姿勢が観えてくる。そんな丁寧さがあるから嫌じゃない。
静かな感動、ドクンドクンと脈を打ちながら流れてくるような感じ。
当たり前なんだけれど、生きてる、国が変わってもそこに人は生活し、恋愛もしている。
観えているもの全てが真実じゃございません。
くっつき離れる男女。見えているから相手のことを考えて思ってもみないことを言う。
男女問題はいつも面倒だと思いますが、本作もそう。一目惚れってのもやっかいで。
でもだからこそ燃えてしまうわけで。
こういう微妙なやりとり、燃える展開はイタリア映画上手いなって。でもこれ、日本映画でやっちゃうとキャストが違うとか、かっこつけ過ぎとか言われちゃう。でもイタリア映画だったらしっくりくる。
恋愛映画も国、文化が違えば捉え方も変わる。
こういう男女の距離の取り方、まだまだ私にはできないな…。
エマの瞳上映スケジュール
4/21(日)~4/26(金)15:00~
4/27(土)~5/3(金)10:30~
※13日間限定上映